不動産担保ローンを借りる際には利息以外の手数料にも注意が必要です。
事務手数料・保証料・繰上げ返済手数料・印紙代・登記費用など様々な費用が発生します。
これらの手数料が安い、あるいは無料のサービスを提供している金融機関を紹介したいと思います。
SMBC信託銀行プレスティア
保証料・繰上げ手数料ゼロ（住宅ローン実績より)
「SMBC信託銀行（プレスティア）」のローンは、保証会社を介さない独自審査のため保証料が不要です。
さらに一部繰上げ返済手数料も電話手続きの場合0円という太っ腹な条件を打ち出しています。
通常、銀行ローンでは保証会社に支払う保証料が数十万円発生したり、繰上げ返済1回に数万円の手数料がかかったりしますが、プレスティアはそれらを無料化することで差別化しています。
金利自体はやや高めに見えても、保証料込みで考えると実は安いという場合もあります。
住宅ローンでの取り組みですが、同じ銀行が提供する不動産担保ローンでも手数料優遇が期待できます。
住信SBIネット銀行
ネット銀行ならではの低コスト
「住信SBIネット銀行」は手数料面でも良心的です。
まず保証料不要で、事務取扱手数料も定額もしくは低率で抑えられています。
また、繰上げ返済はインターネット経由なら手数料無料で行える仕組みがあります。
※ 住宅ローンの場合ですが、類似の配慮が期待できます。
さらに登記関連の司法書士費用なども銀行提携による一括料金で比較的安価に抑えられる傾向です。
ネット銀行は人件費や店舗コストが低いため、その分を手数料引き下げに反映しているように見受けられます。
セゾンファンデックス
事務手数料が明確で良心的
「セゾンファンデックス」は、事業者向けローンで契約事務手数料◯◯円（税別）と明確に定めています。
金額は借入額に応じ一定額（例えば5万円～10万円程度）と決まっており、わかりやすく安心です。
他社では事務手数料が「融資額の〇％」といった場合もあり、借入額が大きいとそれだけで数十万円になりかねません。
その点セゾンファンデックスは上限額を設けているので、高額融資時でも手数料が高すぎる心配がないのはメリットです。
また保証人不要（法人代表者を除く）なので保証人関連の費用もかかりません。
繰上げ返済手数料については所定の計算がありますが、比較的低めに設定されています。
信用金庫・信用組合系ローン
地元密着で手数料減免も
全国対応ではありませんが、各地域の信用金庫や信用組合が扱う不動産担保ローンは、手数料が安い場合が多いです。
たとえば「担保設定費用の一部サービス」「地元顧客には事務手数料半額キャンペーン」など、地域密着ゆえの融通が利くことがあります。
信用金庫は営利目的が薄い分、必要最低限の実費程度しか手数料を取らないところもあり、「大手銀行より諸費用が安かった」との声もあります。
ノンバンク各社（手数料無料キャンペーンなど）
繰上げ返済0円などユニークなサービス
ノンバンクでも手数料サービスに力を入れている会社があります。
例えば「ニチデン」では初回100日間無利息という金利サービスがありますが、他にも解約違約金なし（早期完済OK）を売りにする会社があります。
「つばさコーポレーション」は低金利が売りですが、「契約事務手数料・解約違約金が発生する」という記載があるため、ここは安い側ではありません。
一方で、「丸の内AMS」や「MIRAIアセットファイナンス」は公式に手数料条件を大きく打ち出していませんが、口コミでは「繰上げ返済しても違約金は取られなかった」といった声もあり、柔軟な対応をしているようです。
以上、手数料が安い（負担が少ない）金融機関を挙げました。
手数料は事前によく確認し、交渉できるものは交渉することも大切です。
場合によっては「〇〇費用を負担してくれるなら契約します」という交渉が効く場合もあります。
不明瞭な費用をあいまいにされたまま契約すると後味が悪くなりがちなので、納得いくまで担当者に質問しましょう。
総合的には、ネット銀行や大手信販系は手数料面で安心感があり、逆に小規模な貸金業者の場合は違約金条項など要注意です。