不動産担保ローンはノンバンクが早い!審査の柔軟性と融資スピードの秘密

ノンバンクの審査の柔軟性と融資スピードの秘密

ノンバンク系の不動産担保ローンとは、銀行以外の金融機関(貸金業者)が提供するローンです。

具体的には、消費者金融会社信販会社事業者金融などが該当し、預金を受け入れず融資業務に特化している点が銀行と異なります。

ノンバンク系ローンの最大の特徴は、審査基準の柔軟さ融資スピードの速さにあります。

その反面、金利は銀行より高めで、利用にあたっていくつか注意点もあります。

以下でメリット・デメリットと選び方のポイントを解説します。

ノンバンクは審査が柔軟で通りやすい

ノンバンクは独自の基準で審査を行い、銀行ほど厳格に信用力を見ない場合があります。

過去に銀行で断られた方延滞歴がある方でも、相談次第で融資してもらえる可能性があります。

実際、「銀行や信金の審査に落ちたがノンバンクなら借りられた」というケースは珍しくありません。

ノンバンクは担保不動産の価値を重視する傾向が強く、借り手の信用情報よりも不動産の担保力に重きを置くためです。

極端な例では、クレジット事故でブラック状態の人でも、不動産さえあれば貸してくれるところもあります。

もちろんリスクは伴いますが、「銀行でダメでもノンバンクなら通る」可能性があるのは大きなメリットです。

ノンバンクの融資実行までの速さ

ノンバンク系は資金調達までのスピードが速いのが特徴です。

意思決定が迅速で、書類も最小限で済むことが多いため、審査回答が早く融資実行もスピーディーです。

一般的に最短数日~2週間程度で融資が実行される場合が多く、早い会社では仮審査回答が即日、正式契約まで1週間以内というところもあります。

銀行が2週間~1ヶ月かかるのに対し、ノンバンクは「とにかく早く借りたい」というニーズに応えてくれます。

例えば、不動産担保ローン専門会社「ユニバーサルコーポレーション」では審査は最短3時間お振込まで最短10分となっており、他社を圧倒するスピードです。

土日も営業しており最短即日回答してくれる会社も存在し、急ぎの資金ニーズには強みを発揮します。

ノンバンクは柔軟な担保受け入れ

ノンバンク系は担保不動産の種類や条件にも柔軟です。

銀行では敬遠されがちな、例えば借地権付き物件再建築不可物件法規制オーバーの古い建物などでも、ノンバンクなら条件付きで担保に取ってくれる場合があります。

具体的には、「借地権者の承諾書を取る」「評価額に対する担保掛目(かけめ)を下げる」等の工夫で融資可能にしてくれることがあります。

また地方の農地や山林など、銀行が評価しにくい不動産でも、地域密着のノンバンクなら独自に評価して融資する場合もあります。

ノンバンク各社で担保可能な不動産の範囲が広いところは大きな特徴で、不動産を有効活用した資金調達の選択肢を広げてくれます。

ノンバンクの資金使途の自由度

ほとんどの不動産担保ローンは資金使途が自由ですが、ノンバンクは特に用途の制限が少ない傾向があります。

銀行では認められにくい開業資金運転資金納税資金といった用途でも、ノンバンクなら基本的にOKです。

セゾンファンデックス」など事業者向けローンでは、運転資金から他社ローンの借換え税金支払いまで幅広く対応しています。

この用途で銀行に断られた…」という場合は、ノンバンクなら前向きに検討してくれる可能性が高いでしょう。

総量規制による制限には注意

注意点として、ノンバンクは貸金業法の総量規制の対象となる点が挙げられます。

総量規制とは「個人向けの貸付残高が年収の1/3を超えると新規借入できないというルール」で、無担保ローンだけでなく、自宅を担保とするローンにも適用されます。

そのため、給与所得者など個人がノンバンクで不動産担保ローンを借りようとすると年収に応じた上限が付く場合がほとんどです。

この制約を避けるため、ノンバンク各社は「事業者向け」名目で商品設計していることも多く、事業用途であれば実質年収要件なしで借りられるようにしています。

つまり、専業主婦や年金生活者など事業性のない個人がノンバンクから大きく借りるのは難しく、そうした場合は銀行の利用を検討したほうが良いでしょう。

ノンバンクは金利が高め

一般的にノンバンクの金利は銀行より高めに設定されています。

銀行が1~5%台であるのに対し、ノンバンクでは5~15%程度が相場と言われます。

実例として、あるノンバンク「ニチデン」の不動産担保ローンは年4.8%14.6%の金利です。

優良顧客には銀行並みの低金利も提示されますが、信用不安がある人ほど上限金利寄りになることも多く、コスト面の負担は大きくなりがちです。

実際にブラック状態の方にも融資実行しているようなノンバンクでは「利息その他で2倍回収できれば貸すだろう」といった辛辣な指摘もあり、貸し手も高リスクを織り込んで金利設定しています。

ノンバンクで借りる際は金利水準に十分注意し、返済計画を無理なく立てることが重要です。

ノンバンクの各種費用やペナルティ

ノンバンク各社で異なりますが、契約時の事務手数料繰上げ返済時の違約金が設定されている場合があります。

例えば一部の業者では「契約から◯年以内の完済には残元本の◯%を違約金」といった条件があることもあります。

逆に良心的な会社では解約違約金なしのところもありますが、借入前に契約条件(手数料や違約金条項)をしっかり確認することが大切です。

ノンバンク系ローンの選び方としては、以下のポイントに注目するようにして下さい。

信頼できる業者か確認

必ず貸金業登録をしている正規業者かどうかを確認しましょう。

大手消費者金融グループ(アイフル、アコム、プロミスなど)や大手信販系(クレディセゾン系等)の会社は比較的安心できます。

知名度が低い業者でも、日本貸金業協会に登録・加盟しているか、設立年や資本金など基本情報を確認しましょう。

悪質なヤミ金融を避けるのはもちろん、「押し貸し」などの違法手口にも巻き込まれないよう注意が必要です。

申込前に口コミや実績をチェック

申し込み前に利用者の口コミ情報も参考にしてみて下さい。

例えば5ちゃんねる知恵袋レビューサイトで会社名を検索すると評判が見えてきます。

悪い評判ばかり出てくるような業者は避けたほうが無難です。

一方で、「ユニバーサルコーポレーション」のように30年近く事業を行っていてほとんど悪い口コミが見当たらないという会社もあり、そのような業者は顧客満足度が高い可能性があります。

また、BlueBox不動産マガジンのような専門家が書いた解説記事で各社の特徴や口コミをまとめているサイトもあるので参考にすると良いでしょう。

金利・条件を比較

利用前に複数社で金利や条件を比較検討するようにして下さい。

審査通過率が高いからと飛びついて高金利で契約すると、結局返済が苦しくなりかねません。

公式サイトで金利や手数料を調べ、可能であれば仮審査を2~3社出してみて提示条件を比較するのがおすすめです。

ノンバンク間でも金利には差があり、例えば「セゾンファンデックス」は固定4.5%~・変動2.9%~と比較的低めですが、他社では最低でも5%超というところもあります。

できるだけ低金利で条件の良いノンバンクを選ぶようにして下さい。

自分のニーズとのマッチ

自分が重視するポイントで選ぶことも大切です。

急ぎ資金が必要なら「即日融資可能」な会社、毎月返済負担を抑えたいなら長期返済や低金利の会社、まとまった額を借りたいなら高額融資枠の会社、というように、ニーズに応じて適した業者は異なります。

また、借入後のサポート体制(相談のしやすさ、担当者の対応)も口コミなどでわかれば考慮すると良いでしょう。

特に初めて不動産担保ローンを利用する場合、「親切に説明・対応してくれる会社」を選ぶと安心です。

実際、ユニバーサルコーポレーションを利用した人からは「しっかり話を聞いて親切に対応してくれた」「とても丁寧に対応いただけた」といった声があり、対応の良さが伺えます。

将来の借り換えも念頭に

ノンバンクで借りたあと、信用状況が改善すれば銀行への借り換えも視野に入ります。

したがって、途中で借り換える場合の条件(違約金の有無や必要期間)も確認しましょう。

例えばノンバンクで2~3年借りて実績を積み、その後低金利の銀行ローンに借り換えて総支払利息を減らす、といった計画も可能です。

ただし中には、ノンバンク側が他社への順次借り換えを促すような場合もあり(手数料を重ねて取る目的)、契約時の条件をしっかり読み込むことが大事です。

ノンバンク系ローンは「スピードと柔軟さ」のメリット「金利コスト」のデメリットがあります。

審査に不安がある方や急いで資金を用意したい方には心強い選択肢ですが、後々返済不能に陥れば大切な不動産を失うリスクもあります。

実際、知恵袋では「不動産担保で借金はできるが、最悪マンションを失い老後破産もあり得る。弁護士等第三者に相談すべき」といった警告も見られました。

ノンバンクを利用する際は、銀行以上に慎重な計画と信頼できる業者選びを心がけてください。