不動産を担保にお金を借りたい…でも本当に大丈夫なのか?心にモヤモヤと不安が渦巻きます。
「対応は丁寧?スタッフは信頼できる?」ドキドキしながら口コミを調べる読者の姿が目に浮かぶようです。
実のところ、私も過去に業界で働いた経験があり、この気持ちは痛いほどわかります。
さて、創業50年近い歴史を持つ老舗ノンバンク「株式会社アビック」の評判は実際どうなのでしょうか?

嬉しい声:柔軟な融資対応に助けられた顧客も
「他社で断られた案件でも、アビックなら対応してもらえた!」という喜びの声があります。
例えば、再建築不可物件のように一般の銀行が敬遠しがちな担保でも融資してくれる可能性があると、一部では評価されています。
事実、アビックは公式サイトでも「借地権や再建築不可など融資を受けづらい物件」にも積極的に対応する姿勢を掲げています。

ふと私の現場での体験を思い出します。
他社で門前払いされたお客様が「ここでダメなら終わりかも…」と肩を落としていた時、あるノンバンク担当者が粘り強く案件を聞き取り、最終的に融資にこぎつけたのです。
「最後まで話を聞いてくれる親身な対応」にお客様はニコニコ笑顔でした。
アビックにも、そんな柔軟さと熱意が息づいているのかもしれません。

信頼感:50年の実績と安心材料あれこれ
昭和48年(1973年)創業のアビックは、約半世紀にわたり業界で実績を積んできた老舗です。
資金ニーズに応える専門会社として全国対応を掲げ、北海道から沖縄まで幅広いエリアの不動産を担保に取扱いしています。
融資可能額は300万円~50億円と業界トップクラスのレンジで、適用金利も年2.98%~15.0%と幅広く設定されています。

また、同社には元警察官が顧問として在籍しているとの情報もあり、法令順守やコンプライアンス面での安心材料となっています。
私自身、金融業界で働いていた頃、元警察OBの顧問がいる会社は内部管理がしっかりしている印象を受けました。
利用者としては、「違法なヤミ金ではないか?」という心配は不要です。
実際、貸金業の正式登録業者であり、法律に則って営業しているため、違法な取立てで不動産を取り上げるようなことは決してありません。

安心?不安?スタッフ対応の評判は賛否両論
アビックのスタッフ対応に関しては、良い評判と悪い口コミが入り混じっています。
まず良い評判では、「専属の担当者がマンツーマンで丁寧に相談から手続きまで進めてくれた」という声もあります。
利用者レビューでも「とても丁寧な対応をしていただきました。また利用したいです」といった満足のコメントが見られました。

しかしそれでも、一部の利用者からはスタッフの応対に対する不満が噴出しています。
例えば、ある問い合わせでは「電話に出た方が色々質問した後、『ホームページの条件を確認の上で再度お問い合わせくださいね』と言われ、原因の説明もなく電話を切られた」という冷たい対応が報告されています。
せっかく勇気を出して相談したのに、こんな対応をされたらがっかりしてしまいますよね?
また別のケースでは、借入相談の電話で担当者が終始横柄だったとのこと。
実際の口コミには「かなり横柄な態度で偉そうに対応されました。一昔前の消費者金融みたいで、お金を貸してやってる感を全面に出してくる会社。二度と関わることはないです」と辛辣な言葉が並んでいます。

実のところ、私が以前勤めていた会社でも、あるオペレーターのぞんざいな電話口対応が問題になったことがありました。
顧客から「話し方が威圧的だ」とクレームが入り、そのスタッフは厳重注意を受けたのです。
金融会社にとって信用は命綱。
丁寧なコミュニケーションなくして信頼関係は築けません。

戸惑い:審査スピードと対応のギャップ
アビックは「簡易審査は最短当日回答」「急ぎの場合は最短2日で融資」と公式にうたっています。
しかし、一部の利用者からはそのスピード対応に疑問を呈する口コミも見受けられました。
「折り返す」と言われたのに当日中に連絡が来ず、翌日こちらから掛け直すと「連絡遅くなりすいませーん」と軽い調子で謝られ、挙句「融資は難しいですね」と断られたとか。

私なら「だったら最初から当日中に返事くれればいいのに…」ともやもやしてしまいそうです。
結局この利用者は、「即日回答なんて嘘っぱちだ」と失望し二度と問い合わせしないとコメントしています。
とはいえ、現場の視点から補足すると、金融サービスでは状況によって当日対応が難しい場合もあります。
審査担当者が急病で不在だったり、繁忙期で手が回らなかったりといったケースです。

それでも「迅速な対応」を謳っている以上、期待して待っている顧客に連絡を放置するのはいただけませんね。
私が以前関わったお客様でも、「今日中に結果を知らせると言われたのに音沙汰なし」というケースがあり、大変ご立腹だったことがあります。
スピード対応は信頼に直結する要素ですから、アビックにもぜひ徹底してほしいポイントでしょう。
利用者としては、申し込み時に念のため複数社に当たっておき、最も迅速に回答してくれたところと契約するくらいのしたたかさも必要かもしれません。

不満点:査定額の食い違いと最低融資額の壁
アビックの不動産担保ローンでは最低融資額が300万円と設定されています。
このハードルが思わぬ不満を生むケースもあるようです。
ある口コミでは、「査定の結果、最低額300万円に達しないと言われ融資不可だった。しかし地元不動産屋に査定してもらったら300万以上の評価だった」という指摘がありました。
この利用者は「二度と電話することはないです」と怒り心頭です。

ただし、不動産の評価額というのはどの業者に査定を依頼するかで異なるものです。
貸金業者であるアビックと、不動産仲介業者である地元の不動産屋では、評価基準も目的も違います。
例えば、不動産屋は「この価格で売れるだろう」という市場目線の査定をしますが、貸金業者は担保処分時に確実に回収できる保守的な価値を重視します。
さらに、地域の不動産屋は地元ネットワークによる付加価値で高めの査定を出すこともありますし、逆に融資業者は最悪の場合を想定して低めに見積もることもあります。

とはいえ、利用者心理としては「他では300万超なのに…」と感じてしまうのも当然ですよね。
私が現場でお会いしたお客様も、別の金融機関との評価額の差に戸惑っている方が少なくありませんでした。
評価額に不満がある場合は遠慮なく質問し、必要なら別の業者でセカンドオピニオンを取ることも大切でしょう。

総評:スタッフ対応は要注意だが魅力も十分
ここまでの口コミを総合すると、株式会社アビックの不動産担保ローンは「融資条件の柔軟さ」と「スタッフ対応」に賛否が分かれる印象です。
良い点としては、他社で断られたケースにも応じてくれる寛容さや、全国対応・大口融資も可能なスケールメリットが挙げられます。
実際に「丁寧に対応してもらえた」「相談して良かった」というポジティブな口コミからは、同社が困りごと解決の力になっている様子が伝わってきました。

顧問に元警察官を据えるなど利用者が安心できる体制作りにも工夫を凝らしており、50年の歴史が物語る信頼感も大きな魅力でしょう。
一方で、スタッフの顧客対応にムラがある点は見過ごせません。
特に電話応対に関する批判的な口コミが目立ち、「横柄な態度」「連絡が遅い」「説明不足」といった不満が噴出しています。
これらは会社の印象を大きく左右する要素だけに、非常にもったいないと感じます。
審査基準が厳しめで担保評価も保守的なため、人によっては融資を断られるケースがある点も留意が必要です。
実際、過去に金融事故がある方や担保評価が低い物件では融資が難しくなる可能性があると指摘されています。

結論
もしアビックの不動産担保ローンを利用しようか悩んでいるなら、口コミの良し悪しを踏まえつつも自分自身で確かめる行動力も大切です。
スタッフ対応に不安を感じたなら、問い合わせの段階で丁寧に質問してみましょう。
対応の端々から、その会社の本質が見えてくるものです。
逆に、柔軟な融資姿勢という魅力を感じたなら、一度相談してみる価値はあるでしょう。
