「アサックスの不動産担保ローンって実際どうなんだろう?」とネットで検索すると、予測ワードに「アサックス やばい」とネガティブな言葉が出てきてドキッとしてしまいます。
不動産を担保にお金を借りたいと考える方にとって、評判が悪いのか良いのかは大問題ですよね。
実は私自身、以前に不動産担保ローン専門のノンバンクで働いていた経験があり、当時から業界の裏も表も見てきました。
その経験と日々収集している最新情報をフル活用して、株式会社アサックスの口コミや評判を徹底的に解説していきます。

驚きのスピード融資と柔軟な対応に感激
アサックスの最大の魅力はその融資スピードと柔軟さにあります。
ある利用者の口コミでは「ホームページに『最短3日』とある通り、申し込んでから3日後に審査結果が出た。対応が早い」と評価されていました。
一般的な銀行融資だと融資実行まで2週間~1ヶ月はかかるのが普通ですが、アサックスなら最短3営業日で資金が借りられるとのこと。
このスピード感には私も驚かされますし、実際ネット上でも「急ぎの資金調達に向いている」といった声が多く見られます。

例えば、「銀行に断られて資金が必要になったとき、いつもアサックスにお願いしている」という投稿がありました。
通常、銀行は赤字決算や債務超過の企業、個人の事情には厳しい傾向があります。
それでもアサックスは不動産の担保価値さえしっかりしていれば融資に応じてくれることが多いようです。
実際に、「債務超過でリスケ中(返済猶予中)だったがアサックスでは借りられた」という体験談もあり、担保不動産の力で信用力不足をカバーできたケースですね。
私が業界にいた頃も、担保評価重視の審査は「物さえ良ければ貸せる」反面、「物がダメならバッサリ断る」スタイルで、まさに賛否あるやり方だと感じていました。

首都圏(一都三県)の不動産であれば、区分マンションから戸建て、はたまた増築で法定容積オーバーの物件や借地権付き建物まで幅広く担保に取る柔軟性があります。
「他社では扱ってもらえなかった不動産でも、アサックスなら相談に乗ってくれた」という声も頷けます。
事実、他社では融資上限額が低く希望額を借りられなかった方が「アサックスでは5億円以上の融資が出た」との口コミもあり、大型案件にも対応できる器の大きさがうかがえます。
私も「こんな不動産まで担保に?!」と驚いた経験がありますが、アサックスは良くも悪くも担保重視ゆえに思い切った案件にも応じるのでしょう。
そして細やかな点ですが、「土曜日にも対応してくれて平日忙しい人でも利用しやすかった」との嬉しいコメントも見つかりました。

専属の担当者が申込から融資実行までついてくれるため初めてでも安心感があるという利用者の声もありました。
例えば、相続で実家を手放したくないけれど代償金が用意できず困っていた方が「ノンバンクは話をしっかり聞いてくれて対応に慣れている。中でもアサックスさんは親身に良くしてくれた」とSNSで感謝を述べており、融資以外の精神的な支えも感じられるエピソードです。

安心の低金利設定と上場企業の信頼性
次に気になる金利や会社の信頼性について見てみましょう。
アサックスは1969年創業の老舗で、この手の不動産担保ローン会社として唯一東証に上場している企業です。
年間融資実績も1,500件以上と業界トップクラスで、知名度こそ銀行ほどではないものの実績十分な大手と言えます。

上場ノンバンクはコンプライアンス面もしっかりしており、利用者としても安心感が違います。
金利面についても、多くの口コミで話題に上っていました。
公式には年利1.95%~6.90%(固定金利)という低金利帯が提示されており、不動産担保ローンの中ではトップクラスの低さです。
事業者向け融資を扱う地銀や信金の金利(1~4%台)と比べても極端な差はなく、担保がある分だけノンバンクでもこれほど抑えた利率で貸せるのは正直すごいなと感じます。
ところが、一方で利用者の声として「金利が平均5~7%と高い」という指摘も出ていました。
「低金利と聞いていたのに思ったより高かった」と感じる方もいるようです。
このギャップ、なぜ生じるのでしょうか?

実際、SNS上でも「アサックス、やっぱり金ぇなw(高ぇな)…タイミングが悪かったかも。諦めて家賃収入から返済するよ」という投稿があり、高めの金利に苦笑いする投資家さんの姿もありました。
もちろん、銀行で借りられれば一番低金利でしょうが、銀行融資が難しい状況の方にとっては背に腹は代えられない部分もあります。
それでもアサックスは担保ローンとしては良心的な利率設定なので、「銀行よりは高いけど他よりマシ」と捉えるのが適切かもしれません。
注意すべき点として、返済が滞った場合のペナルティ金利も見逃せません。
一般の銀行では延滞時の遅延損害金は年14%前後ですが、アサックスの場合は年20%にも達します。

例えば1,000万円の残高があれば年間200万円の損害金が発生する計算で、雪だるま式に負担が増えてしまいます。
実際、不動産担保ローン利用者は他で借りられず資金繰りが苦しい方も多いため、一度返済が滞れば不動産を手放す結果に至る場合もあります。
私も現場で、返済困難に陥った借り手さんが泣く泣く担保の土地建物を競売にかけざるを得なくなったケースを目の当たりにしたことがあります。
便利さと引き換えに不動産を失うリスクは常に隣り合わせだと肝に銘じてくださいね。

賛否両論?審査の厳しさと社風の変化に戸惑いも
アサックスの評判を調べていると、審査の姿勢について真逆の声が聞こえてくるのが興味深いところです。
一部の口コミでは「他社が融資してくれる案件でも、ここは即断ってくる。理由も一切言わない。わけがわからない」と不満たらたらの声がありました。
3年ほど前まで融資してくれたのに今はどんな案件も冷たく断られる、と怒って☆1評価を付けた利用者もいます。
さらに「昔は感じのいい会社だったが、ここ1年でスタッフも組織も変わり、大手銀行のように冷淡になった」と嘆く声まで上がっています。

私も最初それらを読んだとき、「え、そんなに厳しくなったの?」と眉をひそめました。
しかしながら、別の方面からは真逆のポジティブな証言も出ているのです。
先ほど触れたように「銀行にダメと言われた案件でも借りられた」「他社では年齢制限で断られた高齢者でもアサックスなら借りられた」など、「アサックスは貸してくれた」派の意見が少なからず存在します。
実際、2020年以降に資金を借りたある社長さんからは「以前よりもずっと融資に前向きになっている」という声も直接聞きました。
いったいどちらが本当なのでしょうか?
ここに社風の転換期が影響していると考えられます。

それらによれば「2017~2018年頃は融資してくれたのに、2020~21年頃は審査が厳しくなった」と読み取れます。
確かに当時は世界的なコロナ禍で、銀行も含め貸し渋りが顕著だった時期です。
アサックスも例外ではなく、一時的に保守的な姿勢をとっていたのかもしれません。
事実、アサックスの貸付残高の推移をIR資料で確認すると、2017~19年頃までは横ばいか微減で慎重な融資姿勢だったように見えます。
ところが2020年6月に社長交代があり、草間庸文氏から草間雄介氏(おそらくご子息)に代わったタイミングで状況は一変します。
新社長就任後、同年6月に上限金利の引き下げ、8月には下限金利も0.75%引き下げるなど、大胆な融資拡大策が打ち出されました。
その結果、直近2年間で貸付金残高は20%以上も増加しています。

ネガティブ口コミを書いた方々はおそらく審査に落とされて悔しかったのだと思いますが、その時期がちょうど過渡期だった可能性があります。
「断られた理由も教えてくれない」と憤る気持ちも分かりますが、実際は担保物件に他社抵当権が多重についていたり、信用枠が一杯だったりといった 借り手側の要因 が大きいケースも少なくないんです。

私の個人的な考えでは、アサックスの審査は「担保評価さえ良ければ極めて寛容、逆に担保価値が不足していれば冷淡なくらいバッサリ」というメリハリが効いたものなのでしょう。
だからこそ「借りられた!」と感激する人と「全然ダメだった…」と落胆する人にパッキリ分かれてしまうのだと思います。
オーナー企業ゆえにトップの方針で社風も変わりやすい面がありますが、少なくとも現時点では前向きな融資姿勢が感じられます。
ですので、「厳しい」と言われたアサックスも、今はチャンスをくれる可能性が高いと期待してよいでしょう。

利用者が感じるデメリットと注意点
ここまで良い面を中心に見てきましたが、いくつか気を付けたいポイントも整理しておきましょう。
まず挙がっていたのが手続き面の不満です。
ある利用者は「不動産担保ローンならばここ、と紹介されたけど段取りが最悪で、決済日当日になっても役所に走らねばならない事がある。何をするにも当日急に要求されるので訳がわからない」と辛辣にコメントしています。
担当者の説明によれば「審査部が急に何か要求してくる会社」なのだとか…。
これだけ聞くと「ひどい会社だ!」と思ってしまいそうですが、実は背景にはアサックス独自の手続きフローがあるようです。

というのも、私が勤めていた会社でも、申し込み時には印鑑証明書や登記簿謄本などを提出させずに審査を進め、融資実行が決まってから必要書類を一気に揃える手法をとっていたからです。
アサックスも申込時のハードルを下げるため、最初は細かい書類提出を求めない方針を採っているようです。
審査に通らなければ無駄な労力をかけずに済むメリットがありますが、裏を返せば可決後に一気に実務手続きを進めるため、「突然これ出してください!」が発生しやすいのです。
口コミ主さんはそれを「段取りが悪い」と感じてしまったのでしょう。

対策としては、融資が決まる前でも「実行までに何の書類が必要ですか?」と担当者に確認し、余裕をもって準備しておくことです。
「唐突に書類を要求されてバタバタ」なんて事態を避けるためにも、遠慮せず事前確認することをお勧めします。
これも私の失敗談からの教訓ですが、準備さえ抜かりなければ当日のドタバタはかなり防げるものですよ。
次にサービスエリアの制限についても触れておきます。
アサックスの不動産担保ローンは対象となる担保不動産が基本的に「東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県」の一都三県内に限られる点に注意してください。
昔は甲信越・北陸にも展開していたようですが、現在は首都圏特化の戦略になっています。

他にも「少額借入には向かない(300万円からが最低ライン)」「即日融資はさすがに難しい(最短3日)」といった制約もありますが、これらは同業他社でも似たようなものなので大きな差異ではないでしょう。
むしろ都心の不動産をお持ちでまとまった資金需要がある方にはうってつけのサービスと言えそうです。
最後にもう一点、利用者の不満として散見されたのは「金利が高い」「対応が冷たい」といった感情面のものです。
金利に関しては他社と比べ突出して高いわけではなく、むしろ低めですが、借りる側の状況次第で体感的に高く感じることもあるでしょう。
対応の冷たさについても、社内体制の変化や忙しさによるものかもしれません。
結局のところ担当者との相性もありますので、一概に評判だけで判断するのではなく、自分で問い合わせてフィーリングを確かめてみるのも大切ですね。
