東京都内で建設業を営む中村さん(仮名50代男性)の場合
バブル期に借りた事業用融資や個人のカードローンなど、複数の借入を抱え、毎月の返済額が相当な負担になっていました。
景気低迷の煽りで売上が安定せず、毎月返してはまた別の借入に頼るという悪循環に陥りかけていたのです。
中村さんは「このままでは利息ばかり払い続けて元金が減らない。何とか返済負担を減らせないか」と模索し、不動産担保ローンを利用した借り換え(ローンの一本化)を思いつきました。
中村さん夫婦は都内近郊に持ち家(一戸建て)を所有しており、幸い住宅ローンは完済済みでした。

まさに「複数の借入を一本化したい」という場合に、不動産担保ローンは適していると言われます。
早速相談したローン会社からも「自宅評価額の範囲内であればおまとめ可能」との回答を得て、借換えの手続きを進めました。

新たに組んだ不動産担保ローンの金利は年5%台で、以前の無担保ローン(金利15%超)より大幅に低金利です。
また返済期間も長期で設定し直したため、毎月の返済額は以前の半分以下に減りました。
これにより経営と生活に余裕が生まれ、無理なく返済を続けられています。
「借金の負担が一気に軽くなり、本当に胸のつかえが取れました」と中村さんは安堵しています。

特に複数の借入先に返済している場合、一本化することで支払い管理も楽になり、精神的負担も減ります。
ただし、新たなローンの返済が長期に及ぶ点には注意が必要です。
中村さんは余裕ができた資金で時折繰上返済も行い、できるだけ早期完済を目指しています。
